Aランクにランク付けし、主力株の一つの日本エス・エイチ・エルの決算発表がありました。9月決算会社。
過去記事はこちら。
財務体質
まずはお金の流れを確認。長期保有するにあたり財務体質が悪ければ連続増配どころか配当そのものなくなる可能性があるので最重要チェックポイントになりそうです。
営業CF、フリーCF共にプラス。現金同等物も増え続けています。
さらに有利子負債0、自己資本比率85.9%、流動比率932%と鉄板財務。
安心して持てる上に、さらなる増配を見込めそうです。
事業・業績
改めて会社の内容を確認。
2019.9月期の通期決算は7.8%増収、5.8%増益の好決算。
高い営業利益を維持したまま売上を伸ばしています。
同社HPにある成長戦略をみると、現状3割程度のシェアを5割の獲得を目指していくそうです。また、採用だけでなく既存社員向けの人事コンサル・セミナーも強化していくとのこと。
事業等のリスク
http://www2.shl.ne.jp/ir/financial/pdf/2018_1226.pdf(平成30年9月期 有価証券報告書)
改めて同社リスクを確認してみました。
目についたのは元親会社であるSHL社との関係です。
株主総会の決算説明動画がソースですが、同社の売上の約9割がSHLのライセンスだそうです。現在SHLとは資本関係はなく、また、SHL自身が米国のCEB社に買収されております。さらにCEB社はGartner社に買収されています。
日本SHL社とSHL社に30年の関係性があったとしても売り物の調達先が一つに集中しているリスクは非常に高いのではないかと感じました。有価証券報告書にもSHL社へのノウハウ依存をリスクにあげています。
ライセンス契約は基本的に5年契約で、以下とおり売上に応じてライセンス料の支払い。5年ごとに山場がきそうですね。
ポジトーク(A⇒Dランク・ノーポジ)
高配当利回りの連続増配株、高営業利益率の高財務と買い増しして長期保有を目論んでおりましたが、ライセンス継続リスクと流動性が低いことに不安を覚えて残念ながらリリースしました。
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