国産初のマヨネーズ製造。ドレッシングやジャムも。創業100周年。
配当政策(7期連続増配、配当性向30%以上維持、自己資本配当率2.2%目安)
連続増配は7期ですが、20年以上減配していない模様。今後も余程のことがない限り減配しないと思われます。
自己資本配当率(DOE)は配当性向とROEの掛け算で算出するので
2.2 = 30%xROE
ROE = 7.3%がひとつの目安でしょうか。経営計画では8.5%を目指すとの記載あり。
主要株主(創業者一族)
創業家が15.4%を握っています。取締役会長も中島姓。
しかしその他役員には中島姓がおりませんので同族経営はやめてしまうのでしょうか。
業績(2.1%増収、1.2%増益)
売上は横ばい。しかし営業利益率が毎年改善されています。
営業利益率は5.8%とまだ物足りませんが、非常にいい傾向です。簡単には達成できることではなく、企業努力が感じられます。
セグメント分けは多いものの、各セグメント毎に簡単にコメントが発表されており、好印象。
前記事で取り上げた松田産業、加工食品事業の利益率が低いなと感じましたが、キューピーも同レベルなのであまり儲からない事業みたいですね。
日本国内においては調味料、タマゴ、サラダ事業に集中。海外においてはマヨネーズと胡麻ドレッシングでサラダ需要を拡大とのことです。注力エリアは中国・東南アジア。
注力している国内事業、海外エリアは業績伸びています。(逆に不採算事業は譲渡、欧米エリアは減収)こういった選択と集中が営業利益率向上につながっていそうですね。
海外事業ですが、まだまだ中国東南アジアでは一部大都市以外は新鮮な野菜が食べれる環境ではないので、サラダ需要が拡大するかどうかは怪しいと感じます。逆に不味い野菜をおいしく食べるためのドレッシング需要を取り込む方針でしょうか・・・。
海外売上比率はまだ低く、12.7%。伸びしろがあるといえばあります。
指標
一般消費者向けメーカーにしてはPER,PBRが低いような印象です。
借金は多いですが安全性は十分とみます。
設備投資には毎年300億前後投入。
ポジトーク(ノーポジ・Cランク)
優待は持ち株数によりますが100株で1,000円の自社商品積み合わせ。
*3年以上の継続保有が必要
配当性向30%を目安としており連続増配がこの先も続くかはわかりませんが、少なくとも多少の業績不調での減配はなさそうな点は評価できます。
その他営業利益率改善中、長期保有者への株主優待設定で個人が離れにくい点、食品メーカーの銘柄がない等の点で買ってみたいところです。
ポートフォリオに加える食品メーカー銘柄候補として継続監視していきたいと思います。
ランク付けした銘柄は以下リンクから