ポッキー、プッチンプリン等の製菓の他、粉ミルクや加工食品を展開。
リーマンショック前の時期にはブルドックソースへの敵対的TOBで有名になったスティールパートナーズが20%近く保有する筆頭株主になっていたこともあります。
配当政策(25%以上を目標に安定的かつ継続的)
2020年から12月決算となり、今期は9か月の変則決算。実質増配です。
配当性向は掲げている25%は超えていますが、まだ30%前半なので増配余力はありそうです。2年に1回のペースで増配中。
主要株主(創業家、金融機関)
筆頭株主は江崎家の資産管理会社である掬泉商事。保有は6%ですが、取締役7人中社長を含む2人が江崎家から。
冒頭記載した通り、2005-8年ごろにスティールパートナーズに株を買い集められておりました。一度アクティビストの脅威を受けておりますので株価対策には力を他の企業以上にいれているかもしれませんね。
業績(0.9%減収、22.2%減益)
国内市場がメインの成熟産業のため、売上は大きく伸びておりません。
2020.12月期は9か月の変則決算。
*2020.3月期時価総額は2019.12月株価にて計算
営業利益率は2017.3期の6.9%をつけて以降下降気味。カルビーの10%は遠いですね。
セグメントは以下通り。各セグメントに配分していない販売費等が引かれておりませんので、実際には各セグメント、それぞれ10%程嵩増しされている営業利益率となっているかと思います。
主力の菓子・食品、冷夏、乳業は今後も厳しそうなIR内容です。
その他に分類されている健康カテゴリー、海外の売上が伸びております。健康付加価値ブランドは今後の成長戦略の柱。
ただ広告宣伝費等の投資もあり利益は低いという状況。
海外売上比率は15%と高くはありませんが、他の同業を多少リードしていますね。戦うべきは日系メーカーでなく、他国のメガブランドとなるので厳しいと思いますが頑張ってもらいたいところ。
対前年76%売上増のインドネシアが目立ちます。米国も5年で5倍に。
指標
現金を大量に保有しており、財務は堅く見えます。安心して保有できますね。
ポジトーク(ノーポジ・Dランク)
優待は自社製品。保有年数と株式数でもらえる分量が変わります。
長期保有制度があると安定的な個人投資家がついてよさそうです。
貰えたら嬉しいですが、年間6,000円分の菓子を貰うのに投資額500万が必要・・・優待はおまけですね。
財務は堅いですが、高くない利益率と低い成長性でDランクにします。
ランク付けした監視リストは以下リンクから。