シロアリ防虫防除首位。湿気・地震対策等のハウスメンテナンス企業へ。
住宅寿命を延ばすという社会的意義のある業界ですが、シロアリ駆除というと押し売り訪問販売的な悪いイメージを少なからずもっておりました。
中期経営計画の1番上にコンプライアンス優先の経営をもってきているのも悪い業界のイメージ払拭に努力しているからでしょうか。
CMやPR活動を積極的におこなっております。
(同社IRサイトより)
配当政策(10期連続増配、安定配当維持)
2009年に上場以来、10期連続増配を続けています。配当性向は45%まで上昇しましたので、増配ペースは落ちるかもしれませんが連続増配は維持できるレベルかと思います。
主要株主(創業者)
創業者の宗政社長が2020.2月に76歳で亡くなっておりました。オーナー経営からうまく転換できるのでしょうか。
社長個人が保有していた株は相続される際に相続税対策として、相当量売却されたでしょうから売り圧力となっていたのかもしれません。
外国人持ち株比率は20%程度。
業績(3.7%増収、7.4%増益)
株主資産である純資産は順調に増えています。
*2020.3(予)の時価総額は本記事投稿時点の株価を利用
高い営業利益率を続けていますが、ムラがあるのが気になりますね。2017年度の減益は退職給付金の増加が原因とされています。
単一セグメントで利益別の開示はありませんが、売上構成は以下通り。
注目してるのは西日本への進出がこれからというところ。中小零細が多いこの業界に大手が乗り込んでくるという構図でしょうか。まだまだ拡大余地があるとみます。
東北はシロアリのエリアではないようですが、温暖化の影響か活動エリアが拡大しているとのニュースもみたことあります。
(同社IRサイトより)
指標
財務は堅固。景気後退局面でも心強いです。
ポジトーク(200株・AAランク)
優待は1,000円のギフトカードを年2回。優待利回りは2,000円で計算しました。
優待なしでも文句なしの高配当。
コロナ下落相場で底が読めませんが、以下理由よりAAランクにし、買い増ししていきたいと思います。
・強固な財務
・高い営業利益率
・西日本へ成長余力あり
・国策(住宅寿命増)
・国内No.1企業
・海外の景気変動リスクが少ない
有報のリスクで気になった点も一部抜粋
・人材確保と育成
⇒不景気になれば解消
・市場について
⇒消費マインド低下が売上に影響
・経営陣の依存について
⇒予期せず退任となった場合影響が及ぶ可能性あり(社長死去)
・業界のイメージ低下
⇒悪質リフォーム報道により業界の信用低下の恐れあり
ランク付けした監視リストは以下リンクから。