旧社名は電気化学工業株式会社。2015年の創立100周年を機に社名変更。三井グループと第一勧銀グループに所属。
無機・有機系の工業用原料から、土木・建築用材料、電子材料、食品包装材料、医薬品に至る、幅広い領域で事業を行う総合化学メーカーです。
アルビレックス新潟のホームグラウンドのネーミングライツ権を所有しており「デンカ ビッグスワンスタジアム」と命名している他、新潟の女子バスケチームも支援しております。主力工場が新潟にある縁とのこと。
配当方針(5期連続増配・総還元性向50%)
配当+自社株買いで50%の方針。自社株買いのペースを減らし、場合によっては全額配当する可能性も、との社長コメントもあります。
増配の余地あるものの、50%の基準が明確なので業績不調の時は連続増配にこだわらなそうです。
主要株主(金融機関)
金融機関が上位に並んでます。近年の積極的な自社株買いにより自社もランクインしています。
業績(4.4%増収・8.7%増益)
増収増益の好決算。来季も8%の増収予想を出してますが、海外売上比率が4割あるため、1$/110円の想定なのて円高にふれた場合悪影響を受けそうです。
営業利益率が改善されているところに好感が持てます。
セグメントは以下通り。部門によって営業利益率にばらつきがあります。
海外売上比率40%といえども売上4,000億程度では総合化学メーカーでは中堅の位置ですね。社長もスペシャリティー化を進めないと世界で戦えない・営業利益の90%をスペシャリティーで稼ぐことを目指していくとしています。
ただスペシャリティーがどこにあたるか今一つわかりません。そのうちセグメントの再編や部門の廃止があるかもしれません。
HPをみると「ヘルスケア」「環境エネルギー」「高価値インフラ」の重点3分野へ経営資源集中とあります。
指標
財務的に問題ないように思えます。
M&A等の成長投資に振り分けられる資金もありそうです。
ポジトーク(ノーポジ・Aランク)
主力株の三菱ケミカルとセクター被るのが悩ましいですが、高配当高財務の連続増配銘柄なので近いうちに購入を検討したいと思います。