会社概要
タイ最大の病院グループ。上場している病院で時価総額世界TOP5規模。
海外売上比率は20-30%程。
売上:680億THB 利益72億THB 時価総額3639億 THB
複数の病院グループを形成し医療レベル分けをするブランド戦略。いずれも中間所得層~富裕層対応。最先端医療の導入と外国人対応で医療ツーリズムも展開。
日本人医師・日本人通訳を備えた日本人専門医療セクションもあり。
個人事業主である医師に病院を貸し出す不動産業的な側面もあるようです。
主要株主(創業者)
もともと医師であった創業者社長が筆頭株主。同士の子供が社長を務めるタイ航空の大株主でもあり、長者番付のTOP8にも登場しています。
タイ航空は業績不振で上場廃止しておりますがBDMSに影響ないでしょうか。
業績(横ばい)
10年前と比べると4倍程度の水準も、近年の売上・株価共に横ばい。
1株純資産は増やしています。
コロナ禍で通常のオペレーションができず、力をいれている医療ツーリズム需要が消滅するなど逆風。2021年半期決算をみると2020年並みにも見えますので通期予想程悪くないかも。
病院事業だけでなく、薬局・健康食・在宅医療などの事業も。国内外の保険会社との提携を進めて顧客を呼び込むことも進めています。
https://bdms.listedcompany.com/misc/PRESN/20210303-bdms-analyst-presentation-4q2020.pdf
Promoting Health Innovation and Technologyとは、同じ病院でも赤字に苦しむ日本の病院とは別物ですね。
配当(配当性向50%以上)
配当性向50%以上としています。2020年は利益急減も前年並みの配当を出し利益以上の配当を出しています。配当月2月,8月。
指標
時価総額1兆円の大型株。財務は健全にみえます。
報道等
⇒BDMSとタイ航空の実質オーナーであるPrasert氏が株不正取引で辞任
ポジトーク(Bランク)
財務健全、事業環境が悪い中なお黒字であり、タイの国策でもある医療ツーリズムの本命銘柄ということで注目しています。
利益の落ち込みが一時的であると考えればPER面も割高には感じません。