1944年に住友系の肥料会社として設立。現在は紙おむつ向け吸水性樹脂が主力。
配当政策(安定配当)
株主還元は最重要課題としつつも特に記載見当たりませんでした。現状安定配当で配当性向は30%程度で推移。2019年は減損しましたが安定配当を続けています。
主要株主(住友化学)
住友化学と多木化学の合弁で設立された経緯があり、住友化学が筆頭株主。その他住友系や外資投資機関が大株主です。
業績(9.9%減収、609.1%増益)
売上は5年で7%の伸びと成長性は高くありません。株価は大きく上下しています。
2019年は欧州子会社の巨額減損あり。営業利益率はまだ高いものの徐々に下げています。中期経営計画で示されている営業利益率は6.6%のため、今後も厳しい事業環境が続くとのことでしょうか。
売上の66%が吸水性樹脂セグメント。業績のよかった2017年の同セグメント営業利益率は11.7%でしたのが現状5.4%というのはよくないですね。
中期経営計画をみても、吸水性樹脂に偏っていた売上目標を減らし機能化学品へ振り替えています。
指標
有利子負債は少なくないものの、特に問題なさそうな財務。
中計の目標指標としてROE8.5%をあげています。
ポジトーク(ノーポジ・Dランク)
株主優待は100株で1,000円のクオカード x 年2回。6か月以上保持の条件あり。
株主数を増やすには効果がありそうです。
中期的には株価割安、優待含めて高配当と魅力的に見えますが、主力の吸水性樹脂の将来性が中国市場に大きく左右される点と中国企業の品質が上がってコモディティ化しそうという点が長期保有に不安を感じます。
ランク付けした監視リストは以下リンクから。