内視鏡で世界シェア70%で中国市場で成長中。カメラは大赤字のお荷物事業。
2011年に財テク損失隠しの粉飾決算発覚。もう10年近くなるんですね。
配当政策(2期連続増配・総還元性向30%)
将来的な総還元性向を30%としています。2019.3月期は一時費用が膨らみ利益が圧迫されましたが、配当性向を無視して増配していますね。
主要株主(金融機関)
アクティビストのバリューアクトから取締役を受け入れることで最近話題になりました。おそらく2位株主のステートストリートバンクがバリューアクト分かと思われます。
2020.1月の受け入れ表明で株価は17%のストップ高となりました。
業績(0.4%増収、534.2%増益)
売上は横ばいも株価はバリューアクトが参戦して以来好調です。
2019.3月は裁判での和解費用や中国工場閉鎖等の一時費用が負担となりましたが2020.3月期はV字回復。販管費の抑制が効いています。
稼ぎ頭の内視鏡の足を引っ張るのがカメラ等の映像事業。収支トントンが徹底するかの判断になると言われておりましたが今期も100億円を超す大赤字で行方が注目されます。
映像事業の光学技術の研究が、主力の内視鏡に役立っている面もあり簡単に撤退できないようです。ミラーレス1眼カメラのシェア25%と業界一位ながらこれだけの赤字ですと先行き苦しそうです。
指標
キャッシュフローは出ていますが有利子負債も多く固いとはいえない財務状況です。
内視鏡の成長性とバリューアクトの関与が期待されているのかPBRも高めです。
ポジトーク(ノーポジ・Dランク)
内視鏡の高いシェアは魅力的ですが、思惑買いが入って割高な気がします。また財務も固くないのでDランクにします。
医療機器銘柄だとテルモの方が好みです。
ランク付けした監視リストは以下リンクから。