ポテトチップス最大手。米ペプシコの資本を受け入れ海外展開促進。
長らく同族経営でしたが、2005年より外部から社長を招聘しています。2009年には松本氏が社長に。フルグラのヒットもあり業績が急拡大。
松本氏の経歴は京都大学⇒伊藤忠⇒J&J⇒カルビー。その後カリスマ経営者としてライザップにも招かれましたがすぐに退任しましたね。
社長インタビューで儲からない仕事はやらないと利益率を重視ししていたのが印象的でした。経営の方針があたり一時1%台であった営業利益率は現在安定的に10%以上となっています。
配当政策(今後配当性向40%以上を目安に)
2018年に増配しなかったため連続増配は泊まりましたが、2009年に5円だった配当が10年で10倍に。20.3予想の配当性向が38.2%と40%に迫っていますが、今後も増配余地はありそうです。
主要株主(米ペプシコ、創業家)
筆耕株主のフリトレーグローバル社は米ペプシコの子会社。ペプシコの子会社を買収するのを機に資本提携をおこなっています。
オーナーであった松尾家は経営から引いているものの株主として役員を招聘するなど一定の影響力をもっていそうです。
外国人株主を意識してか、IRサイトは非常にみやすいく好印象でした。
また、社外取締役も多くいるところも外国人株主ウケがよさそうです。
業績(1.2%減収、12.1%増益)
事業場をしており本業の実質売上は伸びているのでしょうが、ここ数年横ばいとなっています。株価も2015年のピークを越えられていません。
*2020.3月期時価総額は2019.12月株価にて計算
営業利益率は松本氏がほしいといっていた10%をキープ。しかし原材料や物流費増の影響を受けて厳しい状況にあるようです。
2019.3決算は連結子会社の売却益23億が貢献して大幅増益。営業利益自体は伸びていません。
セグメント分けは以下通り。セグメントごとの利益率の開示はありませんが海外は赤字です。本業から遠い事業を譲渡しており海外投資家ウケがよさそうです。
海外売上比率は 16%と同業に比べたら高いですね。2024年には海外売上比率25%を目標としています。
しかし海外売上は伸びているものの、現在は赤字なので収益化が課題となります。
指標
財務はバッチリですが、PBRをみると割高にみえます。英国会社を買収したことにより投資CFの赤字と無形資産が膨らんでいます。
ポジトーク(ノーポジ・Dランク)
利益率の高さは魅力的ですが、赤字の海外事業がどれだけ伸びるか。現在の株価をみると期待値が高すぎるのではないかと感じてしまいDランクにしました。
ランク付けした監視リストは以下リンクから。