半年前に欲しいと思ってリスト入りしておりましたが株価は下落。好調な日本株達に置いてけぼりにされております。
資金に余裕がでてきたのでとりあえず100株購入。購入単価2036.75円。
過去記事はこちら。
財務体質
まずはお金の流れを確認。財務体質が悪ければ連続増配どころか配当そのものがなくなる可能性があるので最重要チェックポイントになりそうです。
みたところ安定してキャッシュを生み出しており、配当金の原資となるフリーCFも黒字。現金・純資産も積みあがっており、自己資本比率も高水準で推移しています。
2015.3月期の投資は自社研修センター用土地取得等。
お金の流れは問題なく、当面は安心して保有できそうです。
配当については安定的な配当の維持を基本として総合的に勘案とありますが、株主に対する利益還元を最優先としているともあります。上場以来毎年増配して10期連続増配中。10年で配当金は6倍に。
配当性向は40%台半ばまで上昇しましたが、業績も拡大傾向にあることと潤沢なフリーCFに支えられてしばらく増配が期待できそうです。
事業・業績
改めて事業内容を確認。
2019.3月期は3.7%増収、7.4%増益。売上は9期連続増収。
売上・利益ともに急成長というわけではありませんが、株価は堅調。
事業の4割が祖業の白蟻防除。うち新規と更新の売上半々。
ハウスメンテナンスをキーワードに親和性のある事業展開をしています。白蟻サービスをきっかけとしてその他サービスも売り込んでいくイメージですね。
残念ながら利益についてのセグメント別開示はありません。何か見せたくない理由があるのでしょうか。
同社決算説明資料23ページ:
事業環境について同社は莫大な需要があると同社はいっております。
同社決算説明資料5ページ:
4.7兆円という数字は鵜呑みにはできませんが、今後住宅の長寿化に向けたハウスメンテナンス需要は伸びるようなイメージはあります。
また温暖化による白蟻被害の拡大、ヒアリのニュースによる防徐関連銘柄の注目、零細業者の淘汰・集約の流れ等同社にとって追い風がきていると感じます。
(ヒアリニュースで同社株は一時高騰しましたが、事業とはあまり関係なさそう)
特に同社の営業エリアは関西~関東で、西日本はこれから。成長余力十分ありとみます。
事業等のリスク(抜粋)
【人材確保と育成について】
人材確保が有報にて同社リスクの上位に記載されています。確かに床下での泥臭い作業をしてくれる人材の採用はこのご時世難航しそうです。事業展開への制約リスクになります。
【市場について】
潜在需要のポテンシャルはあるとしてますが、景気の悪化による個人消費の冷え込みに多大な影響を受ける可能性があるとのこと。
【業績の季節変動制について】
例年5月をピークとして4月~7月が白蟻活動ピークで受注件数増加。
【異常気象について】
天候不順や異常気象により白蟻の活動、業績に影響のでる可能性あり。
⇒冷夏の場合は業績悪化?冬の気候も影響受けるのかどうか等蟻の生態勉強不足です。
【農協等との業務提携について】
農協等との間で販売等に関する業務提携をおこなっており、契約満了・解除等で業績に影響を及ぼす恐れあり。
⇒どのような契約を締結しているかわからないのは個人にとってリスクですね。
【法規制について】
訪問販売による営業活動を行っていることから特定商取引法に関する規制を受けている。
⇒コンプライアンスに力をいるといっても、営業もノルマが課されているでしょうから不祥事が発生しやすいリスクはあるかなと感じます。
【業界イメージの低下について】
かつて同業大手企業において法令違反による 業務停止処分等が発生。悪質リフォーム報道による業界の信用低下が影響する恐れあり。
⇒私も訪問販売や白蟻・リフォームの業者に対していいイメージはありませんでした。
【クレームについて】
クレームの発生を避けて通ることができない業態と記載があります。訪問販売に対するクレームなのか、防徐作業後の白蟻発生に対するクレームなのか不明ですね。
ポジトーク(100株保有、Aランク)
優待は1,000円のギフトカードを年2回。
連続増配中ですし良い利回りでは。
訪問販売・白蟻・リフォーム業者と何かとリスクがあるキーワードが並んでいますが強固な財務体質、高利益率、今後未進出である西日本での業績拡大と成長が期待できるので今後も買い増し機会があれば投資していきたいと思います。
株主になったからには優待廃止、せめて優待に長期保有の条件をつけてもらいたいところです。
くんくんズは正義。
ランク付けしたリストは以下リンクから