久々に食品・外食以外の業界を。
プリンター、ICタグ等を製造販売。プリンターが導入されればラベルが自動的に売れまくるというビジネスモデルか。トレーサビリティによる食品安全性ニーズや省力化ニーズ旺盛。
1962年にハンドラベラーを開発していますが、世界初だったそうです。
配当政策(9期連続増配、安定増配を継続する)
増配はいいことですが、毎年5円の増配ペースに利益がついてこれず、配当性向がグングンあがっております。2020.3月期は3円増配とペースダウンで予想配当性向は49%。
この先も安定的に増配できるかは利益の積み増しができるか次第です。
主要株主(創業者一族、金融機関)
創業家の資産管理団体が筆頭株主ですが10%程度。役員にも佐藤姓はおりません。オーナー会社の色は残念ながら消えてしまっていそうです。
業績(2.5%増収、7.4%減益)
英国子会社等約10億円の減損があり減益決算。過去最高の売上・営業利益。
売上は右肩あがりですが利益は増えたり減ったり。
セグメントは国内・海外・新事業の3つ。国内では高い利益をほこっています。
海外には積極的に進出しており南米やオセアニアにも法人があります。世界でどのような企業と競合するのでしょうか。調べる必要がありそうです。
営業利益70億・純利益30億規模の同社にとって、IDP事業の赤字14億は大きいですが、期待をかけている事業のようです。
IDP(Inline Digital Printing)の説明は以下とおり。同社HPから。
ラベルやインキが不要となるとは凄い技術ですね。2021年度の商業化を目指しているとのこと。
実現して普及すれば既存業務が不要となりそうな新技術ですが、他社に後れを取るわけにはいきませんね。ゴールドマンサックスが大株主として投資しているのもIDPの将来を買っているのでしょうか。
指標
財務は特に良くもなく、悪くないといった感じか。
ただ無形資産のうちのれんがまだ80億あり減損のリスクはありそうです。
ポジトーク(ノーポジ・Dランク)
IDPの将来性にかけて投資するもの面白そうですが、収益化できるかどうかわからない状況での投資は控えようと判断してDにしました。連続増配中も配当性向が高くなってきたのもネック。
ランク付けした銘柄は以下リンクから