三菱財閥御三家の一角。商社と謳ってますがトレーディング部門は赤字と聞いたこともあります。実態は事業投資会社。
30前後で年収1,000万、40前後で年収2,000万円到達するという認識ですが実際はどうなんでしょうか。
配当政策(2期連続増配、累進配当)
2016年に減配したので連続増配は2期。しかし累進配当政策を掲げており配当性向も30%を35%に引き上げ目指すとしています。
資源価格に左右されない安定的に稼ぐ体質にしていきたいという会社方針もあるかと思いますが、急には進まないと思いますし、今後もしばらくは資源価格に業績左右されるのではないでしょうか?
会社計画通り2021年の200円配当が実現できるかは不透明と感じます。
とは言え、大々的に累進配当を打ち出したばかりなので余程のことがない限り減配はしないかなとは思います。
主要株主(金融機関)
金融機関で占められています。年金基金のお金もかなり入っているんでしょうね。
業績(112.8%増収、2.7%増益)
売上解釈の見直しで売上が2倍になっています。利益率も大幅に変わり、何か釈然としません。IFRS導入前の2012年3月期は売上20兆ありましたが導入後は5兆円台になりましたし、解釈の取り方で大きく変わるのが売上高です。
また、IFRS導入でのれんの償却が不要となり利益を押し上げる企業が多いのはよく報道されてますね。
セグメントは以下7つ。
売上はセグメント別にわけられていませんでした。会計上あまり意味をなさない売上は分けても仕方ないですしね。IFRSに慣れるのは大変そうです。
どのセグメントも利益や損失の額がデカい上に前年比の振れ幅も大きいです。果たして安定的な累進配当が可能なのでしょうか。
為替や市況の影響も非常に大きいです。
連結純利益に占める海外事業の配当や利益が多くドル円が1円動くと年間約30億のインパクトがあるようです。また、時価1兆2000億の有価証券を保有しています。
指標
巨額の借金とのれんを抱え、巨額投資をおこなっています。フリーCFはたっぷりと確保。
PERが低いのは業績が安定しないから、でしょうか。
ポジトーク(ノーポジ・Cランク)
長期的に連続増配が見込める企業に投資していく手法を試みておりますので同社は対象外かと思いましたが、現状4.66%の配当利回りで累進配当の宣言・三菱商事の安心感から買ってもいいような気がしてきました。
買うタイミングは同業他社との比較や、株価が一段と下落したタイミングか。
ランク付けした銘柄は以下リンクから