首都圏を中心に商業施設を展開している丸井グループ。エポスカード事業を運営。
小売り事業から金融・信販事業へ舵。
同社沿革を下ってみると日本最初のクレジットカード発行とあります。
丸井でしか使えない等、現在のクレジットカードとは概念が違うようですが、現在金融メインの業態に変更できたのもこういった歴史があるからなのかもしれませんね。
配当方針(7期連続増配、配当性向55%目途)
4年連続総還元性向100%越え。今後は自己資本比率30%を維持できる水準である総還元性向70%・配当性向55%を目途として段階的に引き上げとしてます。
積極的な株主還元を明示しておりさっそく購入したくなってきました。
主要株主(金融機関)
持ち株比率をみると創業家の青井一族の影響は少なそうです。現社長は創業家からでておりますが、今後はどうでしょうか。残念ながら同族企業とは呼べないですね。
業績(4.6%増収、21.2%増益)
中堅百貨店のイメージがあり、時価総額5,000億規模とは知りませんでした。三越伊勢丹・Jフロントが3,500億規模、高島屋が2,000億規模です。
利益率も15.1%と非常に高いです。他百貨店は三越伊勢丹2.4%、Jフロント3.6%、高島屋3%と桁違い。
全社・消去の費用が多いので正確な営業利益率ではありませんが概算で出しました。
小売りは不動産賃貸業への転換が功を奏しているとのこと。
会社の上司が不動産と金融は儲かるといってましたがその言葉通りですね。
(当社も不動産業態を増やしております)
指標
有利子負債が多いですが信販やってる関係でしょうか?
また信販事業が消費増税の影響を受けるからか、信用倍率は0.2倍と売られています。
ポジトーク(ノーポジ・Aランク)
利回りは物足りないですが、今後の増配に期待してAランクにしました。
配当性向55%目指すということなのでその場合表面利回りはざっと3.2%程度になりますでしょうか。
優待は丸井で使える商品券等で参考程度に。
有利子負債が多いこと、不動産・金融の業態が景気悪化の局面に弱そうという点が気になりますが現行ポートフォリオにない業種なのである程度組み入れていきたいと思います。